黄櫨染は何から染められるの?太陽の輝きを布地に宿す黄櫨染の原料は?

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天皇陛下が重要儀式で着用する古式装束「黄櫨染御袍」(こうろぜんのごほう)。

絶対禁色の黄櫨染に興味がわきませんか?黄櫨染は何から染められているのでしょう。原料は何でしょうか。

日本最高位の染「黄櫨染の御袍」は太陽の光に当たると色に変化があるそうです。

黄櫨染について調べてみました。

黄櫨染は禁色

  • 黄櫨染は天皇だけが使用する絶対禁色
  • 日光と灯火の下とでは色調が変わる
  • 黄櫨染が天皇以外には着用できない禁色となったのは、黄櫨染御袍が天皇の装束となったためと言われています。
  • 明治天皇即位以降は宮中三殿で行われる恒例の皇室祭祀で着用されるようになり、現代も引き継がれています。
  • 重要な儀式の際に天皇だけが着用できる第一礼装。最も厳格な絶対禁色と定められています。
  • 一般には目に触れる機会がなく、正確な染色法も知られていなかったため、「幻の染」と言われていました。

 

1992年、奥田祐斎が歴代天皇の黄櫨染を調査・研究する機会を得、その謎を解き明かして現代に再現。新たな色変化バリエーションを加えた染色技法を「夢こうろ染」(ゆめこうろぞめ)と名付けた。

 

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黄櫨染の原料は?

ハゼノキ (櫨)

  • ウルシ科ウルシ属の落葉小高木
  • 果実は薩摩の実
  • 東南アジアから東アジアの温暖な地域に自生
  • 江戸時代頃、琉球から資源作物として持ち込まれ、果実から木蝋を採取
  • 秋に美しく紅葉するハゼノキは櫨紅葉(はぜもみじ)として秋の季語となっています
  • 雌雄異株の高木。樹高は10 mほど。
  • 樹皮:灰褐色から暗赤色
  • 果実:直径5 – 15 mmほどの扁平な球形。秋に熟します。

スオウ(蘇芳)

  • マメ科ジャケツイバラ亜科の小高木
  • 蘇芳色と呼ばれる赤色の染料ブラジリンが取れます

黄櫨染

  • 読み方:こうろぜん
  • 染色の一種で赤みがかった黄色、黄がかった茶色をしています。
  • ハゼノキ (櫨)の樹皮とスオウ(蘇芳)から染め出される色

黄櫨染に染めるには?

  • 綾1疋を、櫨14斤、蘇芳11斤、酢2升、灰3斛、薪8荷を用いる(10世紀「延喜式」)
  • 山櫨の樹皮と蘇芳の芯材を使って染められていました

櫨染めはやや褐色がかった黄色に染まり、蘇芳はやや黒っぽい赤色に染まるため、仕上がりは鮮烈な日光の色と云うよりも深くて落ち着いた印象の黄褐色系から赤褐色系になる。しかし、黄櫨染は非常に難易度の高い染色で、熟練工であっても毎回同じ色を染めることはできず、安定して色を出すことは不可能とも言われている。また、着用者の年齢等によっても仕上りを変えたと言われる。

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改元時のいつ着る?

平成最後の日4月30日

平成最後の日となった30日に天皇陛下はこの「黄櫨染御袍」に身を包まれて最後の宮中祭祀(さいし)に臨まれました。

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