鴻上尚史のほがらか人生相談での名言が話題になっています。
友人もいない老後を憂う相談者に鴻上尚史が指摘した、人間関係で絶対に言ってはいけない言葉 。
鋭い指摘と素晴らしいアドバイスに拍手喝采です。
鴻上尚史のほがらか人生相談の相談内容
隠居後、孤独で、寂しくてたまりません(66歳 男性 有閑人)
隠居生活に入った男性が兄弟や妻に食事や旅行に誘っても煙たく思って距離を取られていると、途方に暮れて相談。
煙たがられている理由
- 長男で母から優遇されすぎた
- 弟たちの学歴や会社をバカにしてたのが態度に出すぎてた
相談者の言い分
- 自分は兄弟のなかでも学歴も会社も一番上で、母の自慢。弟たちを不甲斐ないと思ったこともありる。それは私が努力したから。
- 弟たちにとって私は自慢の兄だろうと思ってきた。
- 弟たちの不甲斐なさをちょっとからかったこともありましたが、兄弟のこと。
弟や妻の言い分
- 弟「兄貴と呑んでもえばった上司と話しているみたいで酔えんから」
- 妻「旅行は友達と行ったほうが楽しいから」
とてもよく分かります、弟さんや奥さんの気持ちが。
ただ教訓を語ったり、アドバイスしたり、説教するだけの男性、多いですよね。特に60歳を超えたような方。
横柄な態度で人のことをふがいないと怒ったり、強く注意してきます。
とても気分の悪い人だと思います。
私の近くにもこのような男性が居たら絶対に近寄らないようにします。
とても偉そうに「上から目線」の年配の男性。関わらないことが一番と思っています。
相談者の後悔
- 弟たちの僻みも、家族のためにと頑張って出世して養ってきた私に薄情な妻にも、許せないという気持ちでいっときは怒りでいっぱいになりました。
- 妻が外出しようとしたとき、「食事ぐらい作ってからいけ」と怒鳴ってしまったこともあります。後悔して自己嫌悪になりましたが、後の始末です。妻とはさらに距離ができてしまいました。
- 誰にも言えませんが、最近、風呂に入っていると涙が出てきます。弟たちのことだけでなく、振り返ればとくに心を割って話せる友人もいないことに今さら気づきました。
- どうやってこの後の人生を過ごしていいか、お恥ずかしいですが、孤独で、寂しくてたまりません。
- いまさら、私はこれからのありあまる時間を、どうしたらいいのでしょうか。
- どうしたら、弟たちと仲良くできるのでしょうか。
- 楽しい人づきあいのコツはなんなのか全くわかりません。解決法が浮かばず、途方に暮れています。
自分の価値観を強く信じて、それを周りに対して、意識的にも無意識的にも押しつけてきた人が慕われることはないですよね。
長年の嫌悪感は簡単には払拭されません。
私はサービス業に従事していますが、年配の男性の多くが上から目線で見下してくるように感じています。自分の価値観を押し付けて来て、自分の思うようにいかないと怒り出します。
この相談者のような方が大勢いらっしゃいます。
なので
途方に暮れても自業自得としかいえないと私は考えます。
鴻上尚史の名言(答え)
「まずは、対等な人間関係を学習しませんか?」
弟・妹さんと仲良くすることは、いったん、あきらめて、他に人間関係を作るのです。見下すことも、見下されることもない関係の先に、有閑人さんが求める「心を割って話せる友人」が生まれる可能性があるのです。
「無意識に自分の価値観をおしつけない」
家族のためにと頑張って出世して養ってきた」という意識が、奥さんに対しての上から目線になります。これは、有閑人さんからの見方ですからね。
奥さんは、必死で有閑人さんを支えてきたのかもしれません。でも、有閑人さんが、それを当然のこととし、自分が「養ってきた」と思っていると感じたら、やはり、弟・妹さんと同じように、一緒にいたくないと思うでしょ
ダメな思考の流れ
「自分はちゃんとやってきた」ということですね。自分がちゃんとできたんだから、あなたもしなさい。自分はがんばって努力したから、あなたも努力しなさい。きっとできるはずだ、それができないのは、あなたの努力が足らないからだ、という思考の流れです。
言ってはいけない事
新しい人間関係を探して行動した時に出会う「だらしない人」「努力しない人」「ふがいない人」に
アドバイスしたくてムズムズしますが、決して自分からは、相手にアドバイスしないこと。
「それがこの人の生き方なんだ」と思って、言葉をぐっとのみ込むこと。そこで、「あなたはこういう点がダメで~」と言い始めたら、間違いなく弟・妹さんと同じ関係になります。
「だらしない人」「努力しない人」というのは、有閑人さんからの見方でしかない、自分の価値観でしかない、それを他人に押しつけてはいけないと、肝に銘じましょう。
鴻上さんは素晴らしい方ですよね。
分かりやすく、何がよくないことかを説明して、どうしたら楽しくできるかを導いてくれています。
「自分は10年先から戻ってきたと思う」
66歳は決して、遅くありません。会社という価値観を外れたことで、有閑人さんは新しい人生をスタートさせたのです。新しい価値観と出会うことは、とてもワクワクすることです。今までの価値観にしがみつかず、新しい出会いに飛び込んで下さい。対等な人間関係はものすごく楽しいですよ!
ネットの声
「鴻上尚史さんのアドバイスって優しさと応援に満ちてて素晴らしいな。」
「鴻上尚史さんて、なんて理知的で論理的で悟った物書きさんなんだろうと息を呑んだ。」
「相変わらずこの人の言葉は、ストンと腹に落ちるなあ。」
「めちゃくちゃ心に染みる…。 」
「鴻上さんのアドバイスは優しくてスーッと心に入ってきます。 義父が相談者に似て見下したり暴言を吐きます。」
「毎回の視点が中々良い。今回の相談内容に関しては自分も気をつけねば」
まとめ
人に自分の価値観を押し付ける事をしない。
これが人間関係の中で大切な事ですね。
教訓や説教しかしない人は煙たがられます。
「自分が出来たから、あなたもやりなさい」
「あなたの○○がダメ」
このような言葉は必要ないですね。
対等な人間関係は楽しい
そうですよね、対等であるからこそ、楽しくできるものだと私も考えます。